最強のパワースポットはどこか?
ケンボーは己の感覚に絶対の自信をもっている
自分の直感に迷いや隙はない
その直感が選択した先こそに紛えることなき最強のパワースポットがあると
そう確信している
その男が、巷に溢れる幾多の情報より選んだ次のパワースポットこそが、この黒瀧山不動寺であった
黒瀧山 不動寺(くろたきさんふどうじ)
◯アクセス
群馬県甘楽郡南牧村大塩沢1267-1
◯駐車場 有り(20台)
◯所要時間 45~90分
◯規模 ☆☆☆☆★
◯秘境度 ☆☆☆☆☆
◯パワースポッティックオーラ ☆☆☆☆☆
ナビではきちんと案内されないかもしれません。県道45号から県道202号に入ります。そこから道が狭かろうとも真っ直ぐ進むイメージです。
駐車場について
正月等の大型連休でなければ、駐車場は停められそうです。逆に車がないと行くのは厳しい。
駐車場はこんな感じでした。
ここは第一駐車場で、やや下ったところには第二駐車場もあります。黒瀧山の登山者用にも使われている様子。
駐車場よりこのような坂道を5分以上登ります。
足に難のある人はここを車で登ってもいいようでした。
急な坂で狭いしびびるけど・・・ヤマトの配送車が登るの見たし、うーむ・・・大丈夫だろ。
境内
ーその寺院は、山に囲まれていたー
その寺院
黄檗宗なる禅宗の黒滝派が本山であり、山岳信仰の寺院だという
行基の作品と伝えられる金躰不動明王、そして1694年に寄進された釈迦如来が本尊とされている
いつものように詳しいことは良くわからない。
わからないが
良質なパワースポット特有の「すごみ」がある
それなりに急な坂を登る
途中、宅配便の車とすれ違う
「ヤマト運輸はこんなところにまでくるんだな」
配送員には手間をかけさせないようにしよう、そう思ったのだった
ー絶景に、鐘楼ー
最強のパワースポットはどこか?
その問いへの答えを予感させる情景
このような寺院、嫌いじゃない
鐘楼には戦艦陸奥の羅針盤が使われているのだという
神社仏閣好きだけではない、戦艦マニアをも魅了する
黒瀧山不動寺はここまでやる
ー鐘楼の先には、山しかなかったー
そしてそこは
耳が痛くなるほどに無音だった
生に感謝する世界
「デスティニーランド?帽子なのか耳なのかよくわからんもの被ってきゃんきゃん騒いでいる場合ではなし」
感情の昂ぶった男は
性格のめんどくさい者が発するセリフを口にする
振り返るとそこには寺務所があった
二階はどうやら住処なようだった
「人がいる・・・近くに食材を調達するスーパーはあるのか?」
住職の家族・親族らしき方の気配があり驚く
本殿に向かうには寺務所をくぐる必要があった
やはり・・・人の声がする・・・というか、参拝客もいた
人が全くいないわけではなかった
そしてその先にあるもの
ー山門、現るー
そしてそれだけではない
前には筋骨隆々な大杉が構えている
「この・・・プレッシャー・・・」
黄金世代と呼ばれた時代を生きてきた者ならば知っている
かつて、ドラゴニックオーラと呼ばれる技というか竜人の力が存在した
ここにあるはパワースポッティックオーラである
「本気で心揺さぶられるパワースポットを訪れた時、俺の中のマグマが噴出す」
目覚めようとしていた
ケンボーの中の男が
山門には、魚梛(かいぱん)と呼ばれる魚の木像が飾られていた
どうやら木魚のようである
撫でるとご利益があるとのことで、撫でまわした
が、詳しいことはわからなかった
山門を逆側から臨む
紅葉が満開の時期にまたこようと感じた
ー不動堂ー
堂の中には不動明王が鎮座していた
「黒瀧山」という名の山にいるに相応しい本尊である
堂の前には蒟蒻石(こんにゃくいし)なる奇妙な石が拝められている
が、柔らかくはなかった
不動堂の裏側にあるは「竜神の瀧」である
岩が抉られたかのようなその窪みには
不動明王の像をはじめとする様々な仏像が鎮座していた
その岩上からはいくつもの雫が滴り続けている
そして無音のその空間には
下の石に叩きつけられた雫の音だけがこだましている
その滝は決して豪快ではないが
お下劣さのない、秘性を感じさせる音を響かせ続けた
ー本堂・大雄宝殿ー
先の不動堂が本堂かと思いきや、ここが本堂になるのだという
生憎、中に入ることはできなかった
が、小窓より本尊を拝むことができるという粋な演出をしている
が、どうやっても拝むことはできなかった
角度が大事なようである
ートイレー
こんなにも山中にあるというのに
トイレは思いの他綺麗だった
だがしかし、男女別だが音は筒抜けの可能性が高い
ー開山堂ー
ここからは
境内の最奥に向かおうとしている
なんでも開祖である潮音禅師を祀る開山堂なるものがあるのだという
幾多のパワースポットを訪れて感覚が研ぎ澄まされているケンボーは、ここにきて空気が変わるのを察した
その時である
相方のカメラが誤作動を起こし使用できなくなった
良質なパワースポットを訪れし時、なぜか決まってそれは起こる
「やっぱり私・・・・もってる(深刻な感)」
・・・・こいつマジモンじゃねえか
矛盾する想いがある
自意識過剰なセリフをほざく相方をイタイ奴だと思うと同じく、パワースポッターである自分のカメラは無事なことにぐぬぬ感を覚えるのであった
ー開山堂、現るー
木漏れ日とのコントラストが抜群に良い
己の感覚が
否
細胞が見抜く
「おそらくは
境内で最もパワースポッティックオーラがでているところであろう」
黒瀧山不動寺
それは隠れた古刹
否
名刹であった
御朱印
御朱印はこちらです
最後に
ケンボーは後に言う
「俺は恥じている。
自分をパワースポッターとかなんとか名乗っていることではない。
パワースポッターとかなんとか名乗っておきながら、このような名刹を知らなかったことだ。」
が、ここを訪れたことにより
より一層の生なる力が養われた
そして誓うのである
これで終わりではない
まだ見ぬ最強のパワースポットを求め
今日もまた感覚を研ぎ澄ます
【最強のパワースポットはどこか?】
【その答えの一端は
この黒瀧山不動寺で
示される】
というわけで、久しぶりに良パワースポットでした。
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それでは