いきなりですが「懸造り」て聞いたことあるでしょうか?
ある建築技法の1つなんですが。有名どころでいうと京都の清水の舞台で用いられているあれです。釘を使わずに、木材同士が格子状に支え合ってる建築物なんですけども。
日本独特の技法だそうで、全国各地にこのような建造物があるそうです。岩の上や崖っぷちに建てる際によく使われていて、そんなところにわざわざたてる頭のおかしさ(敬意を込めてる)にこのケンボー、すっかり虜になりました。
そのきっかけになったのが今回記事にする布引観音堂です。
◾️布引観音堂◾️
○アクセス
長野県小諸市大久保2250
○駐車場 有り
○規模 3
○秘境度 4
○懸造りレベル 5
○伝説
かつてこの地に意地悪なばあばがいた。
それを見ていた観音様は牛に姿を変え、ばあばの布切れを盗み逃走する。
布切れを盗られた程度でマジギレしたばあばはその牛を凄まじい形相で追いかけ、ついには善光寺に辿り着いた。
その善光寺にて信仰を知り、意地悪ばあばは改心する。
その後ばあばは聖ばあちゃんになり、家族はみんな幸せになりましためでたしめでたし。
という。まあ良くありそうな話なんです。が!
つまらなそうと思うことはありません、それでもこの御堂は必見なのです!
小諸町にある、とある山道
ここはおそらくは車でないと行くのは厳しいんでないかと思います。
それで全く地理に詳しくなかったのでナビを頼りに向かったのですが。もしかするとそのまま本堂を案内されてしまい途中迷うかもしれません、そこまでの車での通行は不可です。千曲川沿いに入り口及び駐車場(10台程度)があるのでそこを目指してください。
入り口より御堂へは歩いて20分程
入り口より。
参道。。というか山道です。始めこそ階段ありますけど少し行けば登山道っぽくなります。
ふふふ、たぎるぞ。この先には何かがある!!
いや当たり前なんですけど。
ちょっと行けばこんな感じ。
この時期は紅葉が終わりを迎えたあたりで落ち葉が滑りました。足腰弱い方は気をつけて。
岩の上に生える木。なんたる生命力よ。
景観スポットの都度、案内板が掲げられてて登山中も視覚的に楽しめます。写真あまりとらなんだけど。。また、一応道はわかりやすく区画はされてますが少し外れるとえ?こんなとこ行くの?的な歩道もちらほら。。行く人はいないと思いますが。
それは突然現れた
徒歩20分。ひたすら上を目指して進み続けるとやがて頂上が見えてきました。
やっとゴールかー、と思いふとどんだけ登ったか後ろを振り返ると。それは突然目の前に現れます。
なん。。。だ?あれ?
というのが最初の印象。ファーストインスピレーション?
こんな崖っぷちに建つ御堂は初めてみました。
写真だと遠くてあれですけどその存在感は凄い。。な、なんでもっと真下から撮らなんだ。
なんていうのかな。こういうものを見た時、大抵はうおーー!!とかおんぎゃー!!みたいなちょっとした歓喜が起こるものなんだけど。
ここではうおっ。。といった驚き、恐怖が先にきました。こんなところにこんなもの建てるとは。。。あんた正気か??だ、大丈夫か!?
脳内にズオオオオォォォ。。。といった擬音が流れます。
頂上、そして観音様へ参拝
人物部分を消して少しホラーぽくなってしまいましたが頂上です。
そこには観音様がいらっしゃいました。。が、御堂がインパクトありすぎて観音様が霞んで見える。。
観音様からの景観。
そしてこの観音様より更に奥へ進むとあの御堂に入ることができます!
岩をくり抜いた参道を進みます。男はやや屈まないと頭ぶつけます。
そして御堂へ。
て、岩にめり込んでいるじゃないか。。。なんてけしからん。
やっぱりこれを建てた人々は頭おかしいのか!!(最大級の敬意)
そうして御堂に足を踏み入れてからの観音様側を一枚。床がぎしぎしいっている。。こ、この程度でこのケンボー、萎縮はしない。
小諸町側も一枚。紅葉全開だったらもっと綺麗だったのだろうな。
まとめ
ここを訪れたのがきっかけで懸造りのお寺をいくつか周りましたがやっぱりここは圧巻。
長野にいくならここは絶対お勧めです。むしろあまり認知されてないのが不思議。。。お城やお寺もいいけどここも一緒にいくべきだと思うけどなあ。
あと 地理的、歴史の相関的にみてもここと善光寺、それと別所温泉にある北向観音は一緒に巡るのがいいと思います。それと戸隠神社ですね。
というわけで写真が素人すぎて残念な記事になってしまいましたが。
長野にいったらまたいこう!